夜の窓ぎわ

そこにひざまづいてみてとあなたに言われ
2人とも服は着たまま

背の高いあなたの顔が遠くに見える

カーテンは広く開いていて
部屋の電気は明るくて

あたしの口のなかはじんわりとあたたかく
あたしの体のなかはじんわりとあたたかく

バスタブ

灯りを落として 
入浴剤は入れず

向かい合って座り 
ぬるま湯の中で脚を絡ませ

あなたの片膝に顎をのせ 
あたしはトロンとした上目遣い

「寒くない?」肩をなでるあなたの 
手から滴るしずくの音

2回目までのつかの間は 
こんなにも穏やかで
こんなにもエロチック

ミラー

さっき見ながらバックでしていた

その鏡の前でネクタイを締めるあなた

ピアスをつけるあたし

事後だと世界に知られないよう髪を整えるも

鏡の中で目が会うと、表情はゆるんでしまう

半分

一日遅れのクリスマス

二人きりの部屋

キャラメル味のクッキーと
ナッツチョコのクッキーと

godivaを称賛しつつ

両方味わうの

なんでも はんぶんこ

ヘッドボード

勢いあまって
コンっとぶつかった

あなたはとっさに私を抱き寄せ
あたしの頭を撫でながら
ごめんっ!痛かったよね、ごめん!!

たいして痛くはなかった
こんなにびっくりしたあなたの
不安な表情
安心したときのまなざし

一瞬の出来事。